益久のこと

ここでは様々な角度から益久染織研究所の紹介をしていきます。

  ●所主廣田益久の独り言
  ●所主廣田益久の歩み
  ●会社概要




 所主 廣田益久の独り言

所主 廣田益久 
皆様へ、自然へ、しくおわけする
それが私たちの仕事…、と心得ております

 

 今皆さんの身の回りに溢れかえっている色々なモノをちょっと見てください。それ、ちゃんと気ぃ入れて作られたモノですか? それ、壊れたり破れたりしてダメになるまで大事に最後まで使ってますか? そして、どうしても使えんようになったら、しつこく別の使い道考えてますか?

 モノを作る モノを売る モノを使う モノを捨てる…。今、私たちの周りは“捨てる” で終わってしまっている世の中です。
 1円の携帯電話、100円の食器や雑貨、3枚1000円のTシャツ…。そら、こんなに安いものが大量に出回ったら、粗末に扱って後はただ捨てるだけ、になるのもしょうがないかもしれません。便利やし、簡単ですしね。

 でも、何か大切なことを忘れていませんか?私たちが住んでいるこの地球では、全てのものが“循環”してるんやそうです。水や、空気や、生き物に大切な炭素やミネラルなど、私は科学者ではないので細かいことはわかりませんが、そういった色々な生き物にとって必要なモノを、「自然」というすばらしいうつわの中で生き物とそうでないものがみぃんな一緒くたになって、順繰りに使い回ししてるんです。
 そのうつわの中で、ひとりだけルール違反をしている輩がいます。それが今の私たちなんです。みんな、“循環”してモノを大切に使ってるのに、私ら人間だけが“捨てる”で終わってしまっている。これが今の世の中です。
 しかもこのルール違反はここ百年か二百年の、地球の歴史から見ればほんの短い間だけなのに、「自然」にはもうおかしな兆候が出てきているようです。

 こんなことではあかん!ただ“捨てる”のではなく、ここいらで私らはそろそろもうひとつ先のこと、“自然に還す”ことを真剣に考えへんと! いつもそう考えながらこの仕事をしています。所主 廣田益久

 「昔の人は本当にえらかったんやなぁ」手作りの糸と布を作っていると、よくそんな風に思います。でも、それはその時代の人たちにはあたりまえのことで、それだけの手間ヒマかけて、はじめてモノができたんでしょう。だからとっても大切に使う。使えなくなっても、大事なものやから土に還したり、燃やして肥料にしたりする。ごくあたりまえに「自然」に還していたんでしょう。
 しかし、今はなるべく手間ヒマかけずにモノを作る。そうすると簡単にモノができるから大事にせずに簡単に“捨てる”。それで私たちは自然の“循環”の仲間はずれに自分からなっていった。私はそう思っています。
 そやから、手間はかかるし、時間もかかる手作りと自然のもので糸や布を大切に作っています。便利やないし、簡単でもない。でも、それが大事なんです。

 手作りの自然のモノはとてもやさしい顔をしてます。 木綿を手で紡ぐ、そうして出来あがる糸の自然な感触は、今の高速の紡績機には絶対に出せへん風合いです。糸ムラもあるし、切れやすい。でも、それでいいんです。それが本来の糸の自然な姿なんです。
 糸も、手間ヒマかけて作ってもろたのがわかっているようで、和紡布にしたり、草木で染め上げると、やさしい表情はそのまんまで、姿を変えてまた一層おもむき深い顔を見せてくれてる。かわいいもんです。そんな糸や布を手にしたら、そら、いやでも大切に使ってしまうものです。

 丁寧に作って、大切に使って、なるべく捨てずに自然に還す…。 そんな、ほんの百年ちょっと昔の人があたりまえにやってきたことを見習って、手”と“自然”にがんこに こだわって糸と布のモノ作りを続けていく、それが私たち益久染織研究所です。「研究所」と言っても白衣姿で手には試験管にビーカー…、ではもちろんありません。数人でやっている工房兼事務所ですが、私の周りもみんな同じ考えで一緒について来てくれる人たちです。柔らかい手触りの手紡ぎ糸や和紡布を一度手に取ってみてください。そこには自然のやさしさが必ず溶け込んでいます。そして、そういったやさしい自然から生まれた糸と布は全て自然に還ることが出来るモノなのです。

 益久染織研究所の思いは

『私たちの和紡布や糸・布を通して人と自然の仲直りを!』

少々大げさですが本気です!

益久染織研究所 所主
所主 廣田益久